~英才教育について~
英才教育…是か非か?
子育ての中での悩み、皆さんどうしてますか?
私自身、子育て中のママなのですが、教育・しつけ・環境…正直毎日迷いまくりです。
ブログ検索しまくりまくりです。結局頼りになるのは専門書ではなく、先輩ママ!!(笑)
心理学という分野は非常に広く、いわゆる病気!的なところから、普通の子供の発達のことまですごーく幅広く学びます。(もちろん専門分野以外の知識は、浅いものにはなりますが)
心理学の教科書に、子供の発育の状況(身体も心も)についてものっていて、特に発達心理学という分野では、子供の成長、いわゆる、何歳で何ができるようになる、みたいなこともきちんと書いてあり、そこそこ頭に入れてあります。
が!!!自分で子供を産んでみて、正直、専門的に学んできたことより、頼りになるのは
、実際のネットのママの声や体験談のブログでした(笑)
ミルク飲まない!夜泣きしてる!わがまま言いだした!これでいいのか?!というときに、専門書はまず読みませんね…
今回ご紹介するのは、体験的な視点で日々の悩みを真剣に考え、著者さんなりの結論を出してくれている本。
本の紹介
「0点ママの子育て迷走日記」 斉田直世
- 価格: 1047 円
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監修に育児カウンセラーの先生がついていらっしゃるのと、様々なところに取材に行った上での体験談なので、とても信頼できる本でした。
なにより、「そうそう、悩むの!あなたはどうしてる?」という井戸端会議的なノリで漫画仕立てで書かれているので、非常に読みやすい!
教育相談の中でもよく話題に上がる問題が数々紹介されていましたので、思うところをまとめてみようと思います。
英才教育は是か非か
本書では、英語の早期教育や、右脳教育、スポーツの早期教育などについて、考えてくださっています。
教育相談の中では、まず所属歴、幼稚園や保育園、小学校名、中学校名を書いてもらうのですが、聞いたことのない幼稚園や保育園、塾などが記載されている場合、子供の成長の記録や育ってきた環境を考えるために、調べてみることがあります。
その中で、英才教育!インターナショナルスクール!右脳教育!などを表に掲げている施設に出会うことがあるのですが、、、、正直、ちょっと戸惑います。
それぞれの施設がとても素敵な教育理念を抱えているのはわかるし、ホームページなんかを読んでいると、うちの子も入れてみようかな?と思うくらい素敵なところもたくさんあるのです。
が、なんといいますか、相談をするうえで、私のほうがちょっと構えてしまうところがあります。(私の未熟さなのですが)
それだけ保護者が子供のことを思って、こういう子になってほしいと思って、選び抜いた施設なんだろうな、という期待の大きさを感じて、というのもありますし、
教育相談には何かしら悩みがあってくることが多いので、幼少期に受けてきた教育や期待が今の悩みにプラスの影響もマイナスの影響も与えてきたと考えてしまうからなのかもしれません。
もちろん、話を聞く中で、この子にとってはその環境がよかったんだろうな、素晴らしい環境に出会えてこの子は幸せだな、と思うこともあります。
が、教育相談の現場にいると、この子にこれはきついだろうな…その環境にいること自体に親も子も疲れてしまっている気がするな…というケースに会うことが残念ながら圧倒的に多いのです…
教育相談で出会うケース
例えば、右脳教育を幼児の頃から頑張ってきたのに、小学校に上がったら、学校の先生から集団活動が難しい、と言われて相談に見えたケースもあります。カードの暗記はできるけど、学校の学習は難しいというケースもありました。
発達の偏りの大きいお子さんでは、目で見たものの暗記はできるけど、それをつなげ合わせて考えることが難しいために、学校の学習にむずかしさが見られることもあります。
英語教育に力を入れて、インターナショナルスクールに入れていたら、小学校に入ったら日本語が出来ずに友達とのコミュニケーションが取れなくなってしまった、というケースもありました。
スポーツのプロになるために、家庭力のすべてをかけてきたのに、思ったようには伸びず、この先どうしていいかわからない、というケースにも出会ったことがあります。
相談、という形で出会っている以上、「うまくいきました!!」というケースに出会うことがマレである、というのは仕方ないのですが、そんな話を聞いていると、英才教育はメリットばかりではない、というのは感じてしまうところです。
何が正しいかはわからない。が、ポイントはここにあり?!
本書でも、ここに書いてあることが正解ではない、私なりに悩んで出した結論をご紹介します、という旨のことが書いてありました。
本当に、子育てに正解ってないんでしょうね…
ただ、相談を受ける中で、これは正しいのかな、と思っていることが1点。
英才教育にしても、子供を育てるうえでの環境にしてもポイントとなるのは、
親子とも、余裕がない状態では無理!
ということです。
スクールに通わせること、課題をこなすことなどを、こどもは楽しめているのか。
送迎する親、課題を手伝い、やらせたりする親は楽しめているのか。
家族はその様子を見て楽しそうだな!自分も仲間に入りたいな!と思えるのか。
その状況がそろっていないと、何をやってもうまくいかないのでは?というのが個人的な意見です。
なにがいい、なにが悪いというのは本当に、その子、その家庭次第と言わざるを得ないし、正直大人になるまでわかりません。死ぬまでわかんないかもしれません。
でも、その瞬間が楽しいかどうか、の結果はすぐ出るわけですから、そこをまずクリアしたいな、というのが私なりの結論です。
やれる範囲で、楽しめる範囲でやれることが、その家庭・親子の最高の英才教育なのかなぁ、なんて。
ちなみに我が家の教育事情
私は幼児の子供がいるのですが、
今のところ、
英語は自分が好きな歌を英語で歌えたらかっこいいなぁ、的なノリで自分が練習するのを子供が見ている、みたいな感じ。
いろんな言葉がある、いろんな言葉を話す人がいる、なんか楽しそうだよね、が伝わればOK、みたいな感じです。
右脳教育に関しては、検討中。もっと私自身が詳しく勉強してからじゃないとわからないなぁ、という感じです(今後いい本が見つかればご紹介しますね)
スポーツに関しては、何を習わせる!ではなく、とにかく一緒に身体を動かしまくる。公園に行くでも、家の中で踊るでも、自分でも楽しいな、と思えることを一緒にしながら、基本の体力や筋力、バランス力、運動が楽しいいう感覚が身につくといいなぁと思って接しています。(先日ご紹介した運動遊びの本を実践中!)
年齢が上がるにつれてまた悩むことも増えていくと思うので、またそのときは参考にさせていただいた本をご紹介できればと思います。
まとめ
今回は、「0点ママの子育て迷走日記」を読んで、ほんの一部ですが、教育相談でのケースや自分の子育て経験からおもうところをまとめてみました。
英才教育についてだけではなく、食べ物(オーガニックにこだわらなきゃだめ?など)や、ゲームやTV、ケータイとの付き合い方、子供の自立やほめる教育などについても、著者さんなりの体験談、結論がわかりやすく紹介されており、本当に頼りになる本でした。
”0点ママ”っておっしゃいますが、、、、全然0点じゃないじゃん。100点じゃん。というのが一番の感想ですね(笑)